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施政方針(平成30年第4回市議会定例会)   2018年12月5日
施政方針とは、市長の市政運営に対する基本的な考え方や主要な施策について述べたものです。
平成30年12月4日、市議会定例会において松嶋市長は施政方針を表明しました。

■施政方針
 本日ここに、平成30年第4回みやま市議会定例会を招集いたしましたところ、議員の皆様におかれましては、公私ご多用の中、ご出席を賜り、厚くお礼申し上げます。
 また、みやま市の行政運営にあたりましては、これまで多大なるご尽力をいただいておりますことに、衷心より感謝申し上げますとともに、改めまして深く敬意を表します。
 私は、去る10月28日に執行されました「みやま市長選挙」におきまして、市民の皆様からの温かいご支援をいただき、これから4年間、みやま市政を担わせていただくこととなりました。
 今、壇上に立たせていただき、改めてその職責の重さを痛感しているところでございます。
 市民の皆様の大きな期待に応えられるよう、常に市民の皆様の声に真摯に耳を傾け、暮らしの充実と市政の発展のために、粉骨砕身、努力してまいりますことを、固くお誓いをさせていただきます。
 また、合併以来11年半の間、西原前市長様や議員の皆様をはじめ、多くの方のご尽力により、みやま市の一体感の醸成に努められ、それぞれ旧3町が培ってきた歴史、伝統、文化など、地域の特性を受け継ぎ、本市の様々な礎を築いてこられたことに、心から感謝と敬意を表するものであります。
 この基盤を大切にしながら、議員の皆様のご意見をいただき、これから、10年、20年先の本市の姿を見据え、新しい風を吹き込むことで、ステップアップを図り、将来にわたり持続可能で元気なまちを実現する覚悟でございます。
 今後、議員の皆様と相携えて、全力で市政運営に取り組んでまいる所存でございますので、議員の皆様をはじめ、広く市民の皆様のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
 さて、今議会は、市長就任後、初の定例議会になりますことから、提案いたします議案のご説明に先立ち、私の市政運営に関する所信の一端を申し述べさせていただきたいと存じます。

 まず、本市の現状を見ますと、平成19年の本市発足当時、4万4千人であった人口は、現在3万8千人弱に減少し、人口減少と少子高齢化の波が押し寄せております。
 私は、59年間、このみやまの地で暮らしてまいりました。この「みやま市」に育てられました。私は、この「みやま市」が大好きであります。

 しかしながら、急速に子どもが減少し、若者は、学校卒業と同時にふるさとを去り、まちなかですら、空き家が目立つようになり閉塞感が漂う現状をつぶさに見て、どうしてもこの状況を変えていきたい、将来にわたり子や孫が住みたいと思うまちを創りたい、その信念のもと、市長選挙に立候補いたしました。
 この課題解決は容易でないことは、十分承知をいたしております。しかしながら、その解決の糸口は、やはり「みやまの良さ」を十分に認識し、それを活かすことではないかと考えております。
 私は、みやまの良さを「天の利」、「地の利」そして「人の利」の3本の矢にたとえました。
 この3本の矢を放ち、どのような基本方針等に基づいて市政運営を進めるかについて申し上げさせていただきたいと存じます。

 1つ目は、「地方創生による自立したまちづくり」の推進でございます。
 地方分権の推進により、地方自治体の権限とともに責任が増え、また、人口減少社会に突入し、地方創生による地方の自立が求められております。
 私の地方創生に対する基本的認識でございますが、本市の最大の資産・財産である「人の利」を活かし、青年会議所やJA、商工会、市職員など30歳から40歳代の職員を主要メンバーとする「みやま市創生会議」を設置し、併せて経験豊かな諸先輩方や、女性の視点でのご意見も仰ぎながら市の将来像を描き、地方創生を進めていく「ロードマップ」を策定していきたいと考えております。
 人口減少の歯止め策は、容易ではございませんが、将来を見据え、様々な方々のご意見を伺いながら、しっかり対策を進めてまいります。

 2つ目は、「みやまの良さを活かしたまちづくり」の推進でございます。
 みやまの良さである、自然環境の恵みによる「天の利」や肥沃な農地による「地の利」を活かした、本市の基幹産業であります農漁業の更なる活性化を推進してまいります。
 輸入農産物の拡大や農漁業従事者の高齢化など厳しい状況にありますが、次の世代が、夢と希望を持って農漁業に取り組めるよう、ブランド化や担い手の育成などを積極的に支援し、生産額の向上に努めてまいります。
 さらに、特産物を販売する「道の駅みやま」は、年間60万人が訪れ、県内有数の人気店として、地域活性化の原動力となっております。この集客力を利用し、販路拡大はもとより、本市の観光や
 ふるさと納税等の情報発信基地として交流人口・関係人口の増加につなげてまいります。
 次に、本市の抜群の交通アクセス環境による「地の利」を活かし、特にみやま・柳川インターチェンジ周辺の企業誘致に積極的に取り組んでまいります。
 また、全国有数の日照量に恵まれた「天の利」のポテンシャルを活かした「エネルギーの地産地消」の取り組みは、全国から「みやまモデル」として注目されています。今後も、地域経済の循環や地域雇用の創出に努めてまいります。
 また、「バイオマス産業都市構想」によるバイオマスセンターが完成いたしました。生ごみ等をエネルギーに変え、また、副生成物である液肥を利用し燃やすごみを減らすなど、減容化を図りながら、資源として有効活用する循環型社会の形成に取り組んでまいります。
 さらに、観光事業の推進であります。清水山の景観など「地の利」を活かした、「九州オルレみやま・清水コース」が、大変賑わっております。国内外より、多くのお客様をお迎えし、新たな観光の原動力となっております。引き続き、誘客増に向けた情報発信と、参加者の満足度アップに努めてまいります。

 3つ目は、「やさしさあふれるまちづくり」の推進でございます。
 本市の人情味溢れ、地域の絆が強い「人の利」を活かした、施策を推進してまいります。
 これからの子育てや教育、また高齢者支援及び障害者などの福祉は、物やサービスをただ提供するのではなく、互いに助け合うことを基本に、地域で支え合う「共助の精神」がとても重要であります。
 本市は、住民の絆がとても強いまちであり、この「人の利」を生かし、何よりも市民の皆様一人ひとりが尊重され、子どもからお年寄りまで、助け合っていきいきと暮らせるまちにしていきたいと考えます。

 子どもは、「社会の宝、地域の宝」であり、子育て環境をより充実してまいります。
 そして、高齢者の皆さんには、住み慣れた地域で楽しく安心していつまでも暮らせるよう、地域住民と医療・福祉従事者との情報共有などを図り、きめ細かな支援体制を構築いたします。また、生きがい活動の一環として、これまで培った経験や知識を次の世代に伝えられるような活動の機会を提供してまいります。
 このように、しっかりとお互いの心を結びつけた「やさしさあふれるまち」、そうしたまちづくりを目指してまいります。

 4つ目に、「安心・安全で暮らしやすいまちづくり」の推進でございます。
 安心・安全は私達の暮らしの基本であり、行政の重要な責務であります。まず、防災対策ですが、昨年からの九州北部豪雨、また西日本豪雨の想定外の雨量などを目の当たりにし、市民の皆様の“災害に強いまちをつくって欲しい”という願いは、何にも増して切実なものと考えております。
 本市においても、平成24年に九州北部豪雨による被災を経験しており、様々な検証を含め、市全体の災害対策を再検討し、防災体制の強化を図る必要があります。
 また、「人の利」を活かし、「共助の精神」により、自主防災組織の設立や高齢者などの避難支援体制など、地域防災力を強化し、災害に強いまちづくりを推進します。
 一方、暮らしやすいまちに必要な、都市基盤の整備でございますが、 現在、進行中の(仮称)みやま市総合市民センター建設事業や、柳川市との清掃センター、広域葬斎場建設事業の大型プロジェクトにつきましては、市民の皆様にとって、必要な施設でございますので、完成に向けて取り組んでまいります。
 また、既存の各公共施設の更新時期が到来してまいりますので、大規模改修など、計画性を持って対応してまいります。
 生活交通ネットワークの形成につきましては、交通事業者と連携を図りながら、市民生活の利便性向上に資する最適な生活交通手段の維持・確保を図ることが肝要であります。

 また、コミュニティバスの運行の利便性を高め、市民の皆様の、買い物や通院などの移動手段を確保してまいります。
 さらに、11月2日より、全国に先駆けて、国土交通省による、山川支所を拠点とした自動運転サービスの長期実証実験が、開始されました。中山間地域における、高齢者などの交通弱者の移動手段や農作物を搬送する物流手段の確保など、本市の課題解決のツールとして、技術面やビジネス面での検証が充分になされ、自動運転の社会実装に大いに役立つ実験となることを期待しております。

 5つ目は、「市民協働によるまちづくり」の推進でございます。
 本市には、文化やスポーツをはじめ、いろんな分野において、特技をお持ちで、才能豊かな方が、たくさんいらっしゃるのではないかと存じます。その方々の「人の利」を活かし、市民の皆様との協働事業や社会教育事業を展開してまいりたいと考えております。
 そして、市民の皆様との対話を重視し、将来を担う若い方々のご意見をお伺いし、市政に反映させてまいります。

 また、定年退職や子どもの自立などにより時間に余裕ができたシニア世代や団塊の世代、また、元気な女性の皆様とともに「生涯現役のまち」をつくっていきたい、そのように考えておりますので、技能高齢者や女性がいきいきと活躍できる場や機会を創出してまいります。
 本市の将来を切り拓くために、市民の皆様と力を合わせて、将来像を語り、その実現に向け努力をしていくことが、最も大切であると考えておりますので、市民の皆様との協働事業を積極的に推進してまいります。

 6つ目に「効率的かつ効果的な行政運営」の推進でございます。
 本市は、自主財源に乏しく、また、合併による地方交付税の割り増しも無くなりつつあり、市の財源は、限られてきております。
 そのために、今後10年間の財政計画を策定し、現在進めている「第3次行財政改革大綱」を着実に実行し、持続可能で安定した財政基盤を維持するとともに、効率的かつ効果的な事業運営を推進してまいります。
 また、市役所がより機能的に働くよう組織等の改編を図り、さらに、職員の政策立案能力やマネージメント力の向上、市民の皆様への接遇の向上やスピード感を持った対応など、明るく活気のある職場環境づくりに努めてまいります。

 以上、まちづくりや行政運営につきまして、大枠の基本的な考え方を、所信として申し述べさせていただきました。
 今後、本市が抱える課題等を再点検し、私自身の市政運営に対する具体的な政策や詳細な施策等につきましては、平成31年3月定例議会におきまして、当初予算案を交えながら、議員の皆様、並びに市民の皆様にお示ししてまいります。

 市政運営にあたりましては、何よりも公平・公正を常に心におき、担ってまいります。そして今後、様々な課題が生じてくるとは存じますが、臆することなく真正面から向き合い、真摯に全力で取り組んでまいる所存でございます。
 結びに、議員の皆様の深いご理解と一層のお力添えをお願い申し上げまして、私の施政方針とさせていただきます。