生ごみ分別における市民の負担軽減について
ご意見・ご提言
県外からみやま市に引っ越して来たのですが、みやま市の生ごみの捨て方についてかなり負担を感じております。
現代日本は5月から10月の約半年は気温の高い時期が続くため、週2回の生ゴミを捨てる日までに家の生ゴミバケツの中でウジやコバエが発生したり腐敗臭が充満したりと衛生面でかなり心労しています。
さらに周辺地域共用の大バケツに捨てる際に、虫が発生しているバケツを直接手で触って捨てなければならず手もベタベタに汚れるため毎回億劫な気持ちにさせられます。雨の日は片手で傘を持ちながら片手だけでバケツを持つことが出来ないため、雨に濡れながら生ゴミを捨てに行く自体です。
生ゴミの捨て方に悩まされ別地域へ引っ越す事を検討する程です。
このままでは若者に移住してもらうどころか元から住んでいる方々もみやま市から去ってしまうのではないでしょうか。
集めた生ゴミを液肥と電気に変換していることは存じています。そのうえで「市民が気持ちよく暮らせるように」何か対策を考えるべきではないでしょうか。
せめて市民それぞれが生ゴミ分別の負担をする代わりに何か直接のメリットがないとこの問題は解決しません。
解決のための例をいくつか以下に記載します。
1.「生ゴミ出しません袋(可燃ゴミ袋)」の無料配布
東京都多摩市や長野県須坂市・上田市では「生ゴミ出しません袋」を無料配布し、生ゴミが含まれていない可燃ゴミはその袋で捨てることができます。これによって生ゴミと可燃ゴミの分別が促進されているようです。
みやま市は生ゴミ分別をしながらも可燃ゴミ袋は有料と、二重の負担になっているのでこのような対策も視野に入れていただきたいです。
2.生ゴミ処理機の助成金
どれだけ生ゴミ分別を謳っても、一部の人は可燃ゴミといっしょに生ゴミを捨てているのではないでしょうか。
それでは律儀に生ゴミ分別を行っている住民が居てもあまり意味はありません。
みやま市全体で生ゴミ分別の意識を持ち100%の分別に近づくためには、やはりこの億劫な生ゴミの捨て方を変えなければならないと思われます。
そこで家庭用生ゴミ処理機の助成金を制定することにより生ゴミを捨てるハードルを下げる事が大事だと考えます。
各家庭で生ゴミを乾燥させてから可燃物として捨てる事によって、生ゴミを含んだ可燃ゴミを処理場で焼却する際のコストを減らす事が出来ます。
さらに堆肥として生ゴミが必要なのであれば、乾燥した生ゴミを今のように周辺地域共用バケツに集め収集すれば良いのではないでしょうか。
3.液肥で栽培したみやま市の農産物をみやま市民に安く提供する
これまでのような生ゴミの捨て方を続けるのであれば市民の負担のみ積もるばかりなので、せめて「分別してよかった」と思えるようなメリットがあれば良いと考えます。
その一つが前述の「生ゴミ出しません袋」の無料配布ですが、もう一つあります。
それが「液肥で栽培したみやま市の農産物をみやま市民に安く提供する」ことです。
「分別した生ゴミが再利用されて食品として私たちのもとに帰ってきているのだ」と感じることで、リサイクルの当事者意識を持つことができます。
それに加えて他地域から輸入している農産物よりもみやま市の農産物が安く手に入ることで、地域住民にもメリットがあるうえに「住みたい!」と思う若者も増えます。
さらに地産地消が進むことで農家の後継者にも繋がるのではないでしょうか。
高齢者には重いバケツを持って捨てに行くことは大変かと思われます。
若者には分別することの重要さが十分に伝えられていないと思われます。
生涯暮らしたいと思えるようなみやま市になって欲しいと強く願い、ここで意見を述べさせていただきます。
(令和6年7月受付)
回答
既にご承知のこととは存じますが、本市おける生ごみの分別は2つの意味合いを持ちます。まず1つに、バイオマスセンター「ルフラン」において、生ごみやし尿・浄化槽汚泥から、液肥と電気を生成し、活用する取り組みです。
更に、2つ目として、「焼却ごみの削減」がこれにあたります。昨今、温室効果ガスによる地球温暖化が問題となっていますが、ごみの焼却量を減らし、これに係る二酸化炭素排出量を減少させる取り組みとなっています
つまり、生ごみを分別することで、焼却ごみを削減するとともに、焼却に係る二酸化炭素排出量を抑制し、液肥と電気を生成することができる「資源循環のまちづくり」に取り組んでいます。
しかしながら、生ごみの分別に際しては、市民の皆様にご負担をお願いせざるを得ない状況です。ご指摘にございますように、生ごみ自体をご家庭に長く据え置くことも好ましくありませんし、夏季においては傷みやすくもなります。このため、生ごみについては、回収頻度を週2回に設定し回収しているところです。
一方、可燃ごみ袋の代金については、ごみの収集、運搬および処分に係る手数料として有料としています。
各家庭で生ごみを分別し排出する可燃ごみ袋を減らすことで、市民の経済的負担の軽減につながるような仕組みとしています。
ご指摘のとおり、生ごみ分別は、特に夏場には衛生面での心労等、ご負担にお感じの方も多いと思います。市ではホームページに家庭でもできる対策等を掲載しておりますので、参考にしていただけたら幸いです。
また、家庭から出された生ごみ等から作られたバイオ液肥「みのるん」を使用して生産されたお米と菜種油が、福岡県のワンヘルス農作物として認証されています。現在、認証を記念してPR企画を行っており、認証された商品についているワンヘルス認証シールを2枚集め、市へ応募すると3000円相当のデジタル地域通貨「みやまん・コイン」が抽選で当たる企画を実施しています。今後も、生ごみ分別のメリットが目に見える形で実感できるよう努めていきます。
生ごみ分別の取組は、本市の「資源循環のまちづくり」の根幹となるもので、市民の支え無くしては成り立ちません。市としましては、引き続きこの取組の意義等について市民啓発をするとともに、今回のご提案の内容も含め、先進事例等も参考にしながら、市民の負担軽減に努めてまいります。
今後とも、本市の「資源循環のまちづくり」へのご理解とご協力をお願い申し上げます。
(令和6年7月回答)
このページに関する問い合わせ先
環境政策課 環境衛生係(0944-64-1521)