高齢者の健康を支える食生活
更新日:2022年12月21日
高齢者に起こりやすい「低栄養」とは
長期の自粛生活により、活動量が低下し、食べる量が減っていませんか?
また、生活リズムの乱れにより、不規則な食生活になっていませんか?
必要な栄養が不足して、健康な身体を維持することが難しい状態を低栄養状態といい、
以下のようなさまざまな症状を引き起こすきっかけとなり、生活の質に大きく関わります。
低栄養の状態になると・・・
- 体重減少
- 風邪などの感染症にかかりやすい
- 疲れやすい、やる気がでない
- 床ずれなどの皮膚トラブル
- 転倒しやすくなる
- 集中力や記憶力の低下
低栄養の簡単チェック法
- 体重が落ちてきた(BMI18.5以下)
- 輪っかテストで筋力チェック
サルコペニアとは、筋肉量が減少し、筋力が低下する状態
(東京大学高齢社会総合研究機構飯島研究室HP「フレイルを知ろう」より出典) - 皮膚の乾燥や手足のむくみが気になる
- 口腔内の状態(口内炎、口角炎、舌のむくみ(舌に歯形がついている)などが気になる)
食べ方のポイント
- タンパク質の「質」を意識してみましょう
肉:牛>豚>鶏の順で、良質なタンパク質であることをご存知でしょうか。
100g当たりのタンパク質の含有量だけでみると、鶏肉が一番タンパク質含有量が多いのですが、赤身の牛肉には、ビタミンB群が多く含まれており、タンパク質を効率よく代謝してくれます。量も大事ですが、質を意識して効率よく摂りましょう。
また、魚も同様にマグロやカツオなどの赤身の魚が質のいいタンパク質といえます。
ツナ缶やかつおフレークを使って手軽に摂りましょう。
- 消化吸収を助ける消化酵素を摂りましょう
高齢の方の中には、肉を食べると、胃もたれする、下痢をするなどの消化力が弱っている方がいらっしゃいます。そんな方におすすめなのが、大根やレモンなどの消化酵素を多く含む食品です。これらの食材をお肉や魚(タンパク質)といっしょに食べることで、消化を手助けしてくれます。焼き魚に大根おろしを添える、お肉にレモンやお酢をかけて食べるなどの工夫で食後の胃腸のトラブルを軽減しましょう。
- 食欲が湧かないときはおかず優先で
おかずからたべることで、なるべく多くの食品をとることが出来ます。
また、一度に食べきれない食事は、少量ずつ数回に分けて食べたり、間食をしたりと食事の回数を増やして補いましょう。
地域の介護予防活動への支援
ふれあいいきいきサロン等の活動への支援や、栄養士を派遣し栄養改善などの健康増進に関する講演会や相談会を開催しています。
北新開ふれあいいきいきサロンにて
高齢者福祉サービス
高齢者に向けた配食サービスを実施しています。自身での調理が困難な高齢者や、買い物が困難な高齢者に向けたサービスで、栄養バランスの整った食事を提供しています。
配食サービスについてはこちらをご覧ください。(高齢者福祉サービスのページに移動します)
申請やお問い合わせは高齢者支援係まで