くらし調う、みやま有明。
更新日:2025年1月23日
コンセプト 「調う、」
「調」という漢字には、互いがほどよくつりあうこと、
手を加えてほどよくすることなどの意味があります。
みやまに残る風習・文化・資源を紐解き、歴史研究を参照していくと、
私たちがくらすこの有明の地は、
「日本から遠く離れた大陸で花開いた文明・文化が海を越え出会い、
育まれた、伝承の地」であると考えられる、ということがみえてきました。
この大陸から伝わった文明・稲作漁労文化は、自然との調和を図りながら、自然の恵みを頂戴し、
少し手を加えることで、自分たちのくらしをつくり、調えていたものでもあります。
私たちが考える「調う、」とは、
いにしえより、この地で続けてきた「人と人、人と自然、自然と自然」が
互いに生かし合いながら共生すること。 = 共奏(きょうそう)
人や自然との共生を含め、みやまで「くらすことの価値」を見つめなおし、
質を高め続けていくこと。 = 深化(しんか)
だと考えます。
「競争」ではなく「共奏・共創」すること、先に進める「進化」ではなく
質を探求する「深化」の考え方が不可欠となるこれからの時代。
みやまに古から育まれ根付いてきた共生やもやいの心の素晴らしさを改めて認識・共有し、
「みやまの共奏・深化」を実現していきたい。
このような想いをこの「調う、」というコンセプトに込めています。
キャッチコピー「くらし調う、みやま有明」に込めた想い
これは、みやま市がこうありたいと目指すくらしのイメージ
「調う、」を市内外に伝えるためのコピーです。
食べたり、何かをつくったり、寛いだり、くらしをカタチづくるさまざまな営みを通して、
自分も誰かも心や身体が調律されるようなまちづくりを行っていきたい。
という、私たちの宣言を表した言葉でもあります。
「みやま有明」とは、
単に有明海に接した地域であるということを表したものではなく、
「大陸の文明・稲作漁労文化が海を越えて伝わってきた地」、
「その文明・文化を受け継ぎ、共生・もやいの心が根付いている地」であること、
これらを背景に、「豊かな風土や心が息づいている地域」であることを
示す言葉です。
ロゴマーク
みやまのくらしづくりに共通する「手」をモチーフにロゴを作りました。
手は、温かさや豊かで丁寧なみやまの営みをイメージしています。
また、くらしにつながる営みには、月が深くかかわっています。
両手を重ねた丸のカタチと黄色は、輝く月を表しています。
重ねられた手のなかに感じられる空間は、
何かを大切に持っている仕草やおむすびを握る(結ぶ)動作、
月のカタチを表す動作を表しています。
上の手は、「くらしをつくりだす手」、
下の手は、「歴史や風土、文化などを大切に拾い上げ、守り続ける手」、
「両の手」で、「人・自然など、自分以外の誰か、何かの幸せを想う利他の心」を表しています。
注:月とくらしの関係
みやまでは、旧暦(月暦)を参考にした農業・漁業が行われています。
また、お産、体調や気分の変化なども月との関係があることが知られています。
みやま市の起点と考えられる「大陸から伝わった文明・文化」も、この月の暦を大事にしていました。
デザインの使用について
みやま市が目指すシティプロモーション
私たちは、「シティプロモーションとは、
単にみやま市をソト(市外)に向けてPR(情報発信)することだけではない」と考えています。
みやま市のシティプロモーションは、先人たちが築き、今日まで大切に受け継いできた
まちの本当の魅力を、このまちで生きる私たち自身が発見・実感すること、
そして、”本当の魅力=みやまらしさ”を活かして、私たちやこどもたちが
今もこれからも過ごしていきたいみやまの暮らしを想い描くことからはじめています。
10年後、20年後、30年後の未来を想うからこそ、過去と今を大切にするまちでありたい。
「ただいま」の声に、「おかえり」と声がかけられるまち。
シティプロモーションの本質は、ここで暮らしている私たちが、みやまの良さを実感し、
「ひとつでも多く伝えたくなること」、観光で訪れた方、移住してきた方、
昔暮らしていた方など皆を「やさしくお迎えするまちになること」だと思います。
情報発信ありきのプロモーションではなく、私たちが自然と伝えたくなってしまう、
そんなみやま市のこれからの姿をこの戦略で描いていきます。
第2期みやま市シティプロモーション戦略